許して


昨日の今日で計画はガタガタ。
最後なのに保健指導はしないのね?
採血は?
沐浴は?
などと指導ナースにメッタ切りにされ、


さらに、
あなたの日誌なんだけど
と計画に関係ないことまで注意され、
激しく沈んだまま実習スタート。


だってもう、仕方ないんです。
昨日は人に針刺せるような心理状態じゃなかったから
採血の練習もしてないし、
今日もまだちょっと引きずってるから、
赤ちゃんお風呂に入れるなんて危険すぎるって、
私なりに色々考えて出した答えだったのに、
そんなこと言ったら
なんもさせてもらえなくなりそうだったので、
なにも言い訳せず、黙って怒られておりました。


なんか今日の指導ナースは怖いなーと思いつつ、
バイタルをとり、お腹やら乳房やらを観察し、
細か〜く報告すると、とっても優しかったです。


ちょっと気持ちが浮かんできたので沐浴の許可を取り、
看護師室で分娩経過の表を写しながら受け持ちさんの
授乳を待っていると、そろそろお昼♪という時間になって
ようやく授乳開始。
乳頭が硬いとかでマッサージが始まり、
その間お腹をすかせて泣きまくる赤ちゃんをお預かり。
泣き止んでくれるから、とても嬉しくなります。
さらにマッサージが続くということで
私がミルクをあげることになりました。


これはもう、最高に幸せな気分になれます。


学校にある赤ちゃん人形“マナブくん”を
抱っこしていても味わえない至福・・・


そんな幸せを噛締めつつお昼を食べ、
午後はヒマそうな研修医先生をチラ見しつつ
受け持ちさんと一緒に退院指導を聞き、
お腹をすかせて泣いている赤ちゃんを、
授乳するとしばらく入れなくなっちゃうからと
強引に沐浴させました。


大泣きの赤ちゃんを裸にし、抱っこすると抱き方が逆。
出た、
左利きの不幸
右利き用に出来てる沐浴槽が悪いのさ。
通りかかった研修医先生も心配そうに見ています。
大丈夫。お風呂はひとりでも出来るよ。
隣にはキョウちゃんがいるし。
空中戦は危険なので、
いったん台に赤ちゃんを戻してから抱き直し。


赤ちゃんをお湯につけて、
まずはカスだらけの口周りが気になっていた顔から洗います。
ガーゼで拭くと驚いて泣き止み、離すとまた泣く。
それが面白かったのですが、
赤ちゃんのお風呂はスピード命。
遊んでるわけにはいきません。
頭を洗うとなぜか泣き止み、首を洗うとまた泣きだし、
やっぱり面白かったです。
背中を洗うときはずっと私の腕をしゃぶってました。
すいませんね、お腹がすいてるときに。
そして沐浴終了。
前回の洗礼を思い出し、
体を拭き終わったらすぐにおむつをかけておきました。
袖に肘を通し、おむつをしようとしたらすでに排尿済み。
よかった、おむつかけといて。
今回は私の勝利とほくそ笑みます。


前に沐浴した子と比べると、
今日はお腹がすいていたわりに
そんなに泣いてなかったし、暴れもしなかったように思います。
3日とはいえ抱っこしたり話しかけたりしてたおかげでしょうか?
体を拭いて服を着せてるときは大泣きでも
抱っこすれば泣き止むところも最高にhappiness♡
もしかしたら誰が抱いても同じかもしれないけど、
でもちゃんと私のこと分かってくれてるのかなぁ
と思って、疲れた心も優しく癒されます。


か〜い〜なぁ(注:かわいいなぁ)、赤ちゃんは。


めずらしくカンファも早く終わり、
特にやらなきゃいけないこともなかったので、
放課後は日誌を書いて帰ることにしました。
隣にいたキョウちゃんと、研修医先生の話で盛り上がります。
キョウちゃん「だいぶ寝てたよね」
私「あれで25万だもんなー
どうしてもお金に気がいく私。


いかんな