嵐の夜に


なんかこういうタイトルの何かありませんでしたっけ?
映画か・・・本か・・・


う〜ん、分かんない。









さて。
昨日の我が家のお夕飯はキムチ鍋。
この冬(まだ秋?)何回かやってるんですが、
私はいっつも出て行けなくて、
今回が初キムチ鍋。
やっと食べられます。



が。


お豆腐をすくうレンゲが手の届かないところにあって、
なんか取ってって言えなくて。
お豆腐は食べれず、
ひたすらお肉とキノコと白菜を食べておりました。



そして大体食い尽くしたところで
お待ちかねのおいしい時間。
うどんの登場です♡


鍋のシメのうどんは本当においしい♪
クツクツ煮立てているさなか、電話のベルが呼んでいる。
うちにかかってくる電話は9割方母親に用があるんで、
母親がいる場合はほぼ母親がとります。
ちなみに私は絶対とりません。
電話のそばにいてもとりません。
家にひとりしかいなくてもとりません。
ひどいです。


電話大嫌いなんです。
根岸さんにとって、電話は負の遺産です。




で、
予想は外れることなく親戚からの電話で、
ママりん長電話開始です。
うどん完成です。
待ってても煮詰まるか冷めるだけなので、
食べちゃいます♪


私の予想では
なくなる前に戻ってくるかと思ったんですが、
こっちの予想は大外れで、
一向に電話は終わる気配がなく、
食べ尽くしちゃいました(^−^)
ゴメンねママりん。





で、うどんの次はご飯なんですが、
とりあえずテレビを見ながら待ってたんですけど、
やっぱり一向に終わる気配がなく、
妹さまと相談して勝手にご飯を投入することに。
お鍋にキムチスープを足したり
ご飯をよそったりといった準備にかかると、
ママりんが口をパクパクさせながら
炊飯器とお鍋を交互に指差しています。
たぶん、
ご飯入れて食べてろってことを言いたいんでしょうが、


だから今やってますからぁ!!


とか思ってみたり。




卵を入れるともっとおいしくなるんですが、
今回はナシ。
ご飯を入れると
思いのほかそそくさと煮詰まってしまったので、
割ってる時間もなかったとです(T_T)
でも、ご飯だけでも充分美味でございますゆえ...






ご飯を食しているうちにママりんカムバック。
テレビで喋ってるWaTが思いのほか面白かったんで、
トークを聞いていたかったんですが、
ママりんの親戚電話後恒例の愚痴が始まってしまいまして・・・
電話は伯母(ママりんの姉)からで、
先月伯母と同居している息子A(私らの従兄)のところに
3人目のお子が誕生しまして、
もう1ヶ月くらい経つらしいんですが、
お嫁Aさんは未だに床に臥せっておられるようで、
伯母が息子一家のお世話全般を請け負ってるらしいです。
3食の食事作りから孫の保育園の送り迎え、
お風呂に入れるのも伯母の仕事だそうです。
そんなお世話をしつつ海のお仕事や畑のお仕事もしてます。
誰も手伝ってくれないので今もバリバリ現役です。





もう60歳を過ぎているというのに、
息子の世話に孫の世話に嫁の世話までしてるうちの伯母。
なんかここんちの息子Aと息子Bって、
アリとキリギリスみたいな感じで
あんまりいい関係じゃないらしく、
伯母がこんなに働かなきゃいけない原因のひとつも
そこにあるんだとか。
孫の世話は違うでしょうけど。




なんかあるじゃないですか、
年金暮らしとかの老後のイメージ。
縁側でお茶をすすりながら季節の変わり目を感じる、みたいな。
そんなのうちの伯母には無縁なわけです。




そんな子ども一家達のパラサイトっぷりに、
うちの母姉妹はキレてます。


そんななんで、ママりんの愚痴は止まりません。
WaTが気になる私。
でも妹さまは聞いちゃいないって感じだし、
私が聞かなきゃママりんが怒っちゃうよ。


もう、放り出しちゃえばいいじゃんって思うんですけど、
伯母も昔の人らしく(?)とにかく働き者で、
プラス親心ですかね?
勝手にしやがれみたいなことはできないみたいです。



さすがにそこまでとなると
成り行き任せの受験生とはいえフリーですので、
ちょっくらお手伝いに行って来ようかと思いまして。
もう沐浴もできますからね、
お子さん方の面倒はみられるし、
海のお仕事も手伝えるかな?
単調な作業って得意みたいだし(郵便局の葉書の仕分けとか)、
カキとかウニの解体だっていけるハズ・・・



ただ!!
末端冷え性の根岸さん、
冷たい水にさらされようものなら
指先足先が虚血で死にます。


だったら彼らの食事作りでも、と思うんですが、
それぞれにその家庭の味というものがあるんで、
人ん家でご飯作るのはキライです。
その前に、そんなに色々作れるわけでもないですが。


とまぁ何の役にも立ちそうにないので行きませんけど。
お子さん方の面倒はみれるけど、
甘やかすだけでいいんでお子さん方はすごい懐いてくれるから
それもお嫁Aさんにしてみれば面白くないでしょうしね。


ん?
私がそうやってしゃしゃり出てご飯作るわねぇ♪とかやれば
お嫁Aさんムカついて自分で作るようになるかな?
毎年夏にダンナを占領して怒らせてますからね。
けっこう嫌われているハズ・・・





なんだかうちの母親姉妹の子ども(私からみればイトコ)は
パラサイトの気があるみたいで、
従兄Cは完全に独立してるけど、
従兄Bはキリギリス、嫁もキリギリス
従兄Aはありんこだけど嫁が依存気味
従兄Dは根岸一族一賢いと思われ、
     大学院までしっかり修了し、就職するまでに時間がかかった
従姉Eはいわゆるニートちゃん
従妹F(私)は失学?中
従妹G(妹)はサボリマックス(何?



そうそうたる顔ぶれです。
私と妹さまは年齢的にまだ
親の脛齧っててもおかしくない年だと思うので省いてみても、
5人中ふたりだけ。半分もいかない。
さらに
私ら姉妹も将来的にパラパラする香りはプンプンしてますからね。
ママりんが躍起になるのもうなずけます。









そんでもって嵐がやってきたんです。




WaTが出終わってもずっとテレビを見てたんです。
修二と彰はWaTを潰すための即席ユニットだとか、
キムタクが身長を大きめに偽ったが故に
バランスをとるため慎吾ちゃんはあんなおっきくなってるらしいとか、
そんな芸能ネタを披露したりして、
久々に妹さまと他愛もない話をしました。
妹さまが「wind-s.って今流行ってんの?」って言うから、
「中国では人気みたいよ、サイトに画像がいっぱいあったし」
って答えたらものすごいタイミングよく
テレビが「台湾で〜」とか言ってて「ほらね」みたいな。
あとは、バラードってなかなかいい曲がないとか、
“おめでとうございました”って文法的にアリなの?とか、
斜に構えてる感じがする妹さまですが、
根はフツーの女の子なのかなぁとか思ってみたり。
いい感じに姉妹の交流があったんですよ。














それをぶち壊すママりんの一声。


今日学校から電話がありました






ついにバレましたか。
てかバレてなかったんですね。
さすがに数が多すぎて、
先生も1回1回電話してこなくなっちゃったんですね。




妹さま、サボリーナを超えてサボリマックスになってまして、
週3日くらいは休んでるみたいで。
今は週休2日制ですから、
2日行って5日休んでる計算になります。
これぐらいだと疲れなくていいですね。



そうじゃなくて。
なんか週1しかない授業があって、
その曜日をけっこう休むらしく、
テスト云々の前に出席率もヤバいんだとか。


出席時間が足りない
    ↓
テスト受けられない
    ↓
  単位取れない
    ↓
    留年


この構図を知らないとは思えないんですけど、
中学のときと同じように考えてたんですかねぇ。
それともなんも考えてないからこんなことになってるんですかねぇ。


高校のときの先生の友達は、
全教科の時間数を数え、
何時間までなら休んで平気かを計算して、
必要最低限の時間数しか授業に出ないっていう
サボり方をしていたそうです。
それを聞いたとき、これぞサボリの奥義!!と思ったもんですよ。
サボりすぎて単位落とすってのは、
根岸的にはかなりアウトです。
もっとカッコよく悪い方がステキです。
といいつつも、高校の頃ステキだと思っていたI田くんは
サボりすぎて進級できなくなって退学していったんですが。
はい、すごい矛盾です。
一匹狼には弱いんです。




怒りを抑え気味のママりんに対し、妹さま、
進級できなければ、自殺する・・・とか?と。



お、言ったね。
それがさ、そう簡単でもないのよ。
私だって看護師になれないなら自殺するって、
けっこう本気で思ってたけど、
今もこうして生きているし。



「進級できなきゃ」とサラッと言った妹さまに、
ママりんは「なんで頑張ろうとしないのよ」など、
「頑張る」という言葉を連呼連呼。
それは私、聞いてて嫌でしたね。
“死ぬ”と同じくらい、
簡単には言わないでほしいと思う言葉。


そしてそんなママりんに
「じゃあ頑張るって言えばいいの?」と
思いっきりケンカを売る妹さま。
つおい(注:強い)・・・強すぎるよキミは!!



さらに「頑張る」という言葉を使って怒るママりん。
自室へ行こうとする妹さまを引き止めて、
ママりんもかなり強気です。


私のときとかなり違うのは、なんですかね、
喋れないとか、そんな理由だったとしても、
最後までユニフォーム着て実習に行こうとした頑固さと、
ギリギリまで夏明けからは復帰すると言い張ってたのが、
できる限りのことはやったと
評価してもらえたってことなんですかね?
あとは夢破れたことへの同情票でしょうか?




私のせいなんでしょうかねぇ。
あいつの方がだらけてるじゃん
とか思ってるかもしれませんね。
なんであいつはよくて自分はダメなの?みたいな。


そういえば、
妹さまはどこまで知ってるんだろうか、
私のひと夏の物語・・・









ママりんの制止を振り切って自室へ戻った妹さまを追って、
ママりんもリビングからいなくなりました。
開けっ放しのドア
廊下から吹き込んでくる風がすごく寒かったとです。



しばらくして戻って来たママりんは即行で就寝。
でも眠れないのか、枕を殴ってるような音が聞こえてきます。
それわぁ・・・下のおうちに響くんじゃあないのかぇ?


どうしても眠れないようで、
どこにしまってあったのか
ウイスキーを引っ張り出して飲んでるママりん。
ここから根岸さんは聞き役です。
もともと喋るの大スキなママりん。
思ったことは口に出してしまった方が健康的です。



せめて高校だけは出てほしい

っていうのは間違ってるかな?


と言うママりん。
確かに私も高校は出ておいたほうがいいと思います。
生活するためのお金、
少なくとも食べる分だけは稼がにゃなりませんからね、人は。
学歴に関係なくそれができるのは
アーティストとか、文化人とか、
そのくらいじゃないですか?
型にはまらず、思うままに突き進むとか、
確かにそういう生き方はカッコいいけど、
一般社会じゃ通用しないと思うんですよ。
どうしても学歴って必要かなって。
だから、
たとえそれが保守的だろうとso cool じゃなかろうと、
ある程度の学歴はあった方がいいと思います。
カッコ悪くたって惨めだって、
みんな色んなことを我慢して生きているんだよ。


高校生相手に働くママりんの言葉、
説得力は充分です。
私も思ったもん、高校生の頃
こんな若造相手に、難儀な商売よのぉ・・・って。





社会の厳しさを切々と語るママりん。
お酒も入って饒舌です。
あんたも知ってたんでしょ?家にいるんだから。
なんで言わないのよ
ととばっちりも受けつつ・・・


患者さんの話を聞く技術に傾聴というのがあって、
そんな感じにママりんの言うことを私は
「うんうん」と聞いていたんですが、
たまぁに納得できない発言も出てくるし、
妹さまの気持ちも分からなくはないっていうか、
彼女にしてみれば“私の気持ちは誰にも分からない”
って思ってるでしょうけど、
なんとなく妹さまのフォローにまわりたくなるんです。


自分の気持ち抜きに話すのって難しいなぁ・・・



なんかね、
確かに妹さまは色々ナメてかかってる観はあるんですけど。
社会の厳しさとか、知識としてはあっても
実際社会に出てみないと理解するのって難しい気がします。
私だって実感はわかないし。




ひとつ、それはヒドイんじゃない?って思ったのは
「学校も他の子をとった方がよかったんじゃないの?
  行きたかったのに落ちた子はいっぱいいるでしょ」



確かにけっこう人気があって倍率も高い学校ですからね。
落ちる子も多発します。
ちなみに私もそのひとりです。
初めは私のことを言ってるのかと思って、
なんで今更そんなことを?何年前の話だよっ
って思ったのですが、
んなわけありません。
妹さまが受験したときの話ですね。
確かに妹さまが受かった代わりに
落ちた子がひとりいるんですよね。
もしかしたらその子は
皆勤賞とっちゃうような登校大スキっ子だったかもしれない。


しれないけど、
それを廊下で大きな声で言っちゃうなんて。
きっと妹さまにも聞こえたよ、
うちの室内ドア、防音効果はないに等しいから。


私だったらすっごい傷つくなぁ、
根岸じゃなくて他の子をとってたら
こんなに手を煩わせずに済んだのに
みたいなことを言われたら。






ママりん、
「あの子進級できなかったら働くとか言ってたわよね?」
って聞くから、
「いんや、自殺するって言ったんよ」
って訂正すると、
「冗談じゃないわよ」と言いつつも気になり始めた様子。
そう簡単に死ねるとは思いませんが、私もけっこう心配。
時々部屋の前にそ〜っと立ってみると、
なんか中でガサゴソバンバンいってるんですよ。
もしかして家出の荷造りでもしてるんじゃないかと思って、
その後妹さまのアディダスがちゃんと玄関にいるか、
何度も確認してしまいました。
あと、極力物音を聞き逃さないためにリビングのドアを軽く開け、
かっさくんと遊んでたんですが音楽も聴きません。


まぁ色々あるとはいえ、死なれるのは嫌です。
そういうもんなんだなぁと、今回実感させられました。
私の人生だからどうしようと私の勝手でしょ
とかそんな青い考えは直した方がいいですね。
誰が死のうと日は昇って、みんなご飯食べたり学校行ったり、
生活していくことは変わらないから、
何も変わらないじゃんって思ってたけど。
その人が自分の人生とか生活に組み込まれてれば、何かしら変わる。
そんなの私の知ったこっちゃないって思ってたけど、
権利があれば義務とか責任もあるわけで・・・





自分じゃなくて、身近な人の死を考えて分かったこと。


















プライスレス









こんな風にしかしめられない、
照れ屋なネギシをお許しくださいませね。