思う


風邪かな?と思っていたら、
次の日にはぐったりしていて、
救急車で病院に運ばれて重体になって、
心臓に原因不明の炎症が起こって機能しなくなっています、
状態が落ち着いたら、
人工心臓か心臓移植などの治療が考えられますが、
助かるかどうかは五分五分です。


と言われていたのが、
数日後には、
息子さんの心臓はもう動いていません、
機械で血液を回して生命を維持している状態です。
機械が止まらない限り死にません、
機械が止まれば生命維持できなくなります。
こんなに悪い状態で助かった人はいません。
このまま不自然な状態を続けるよりも、
機械を止めて自然に見送ることをお勧めします。


これがまだ27歳の話で。


そんな選択を迫られた家族の気持ちは、
親の気持ちなんて私には分からないけれど。





ある時は、
がんの再発と手術を繰り返している患者さんが
術前検査に来たのですが、
その日の夕方、面会に来た家族が帰ったすぐ後に急変して、
そのまま亡くなってしまって。
もう少し病院にいれば良かったって、
きっと、後悔して、
時間ってなんで戻せないのかなって。
この患者さんはうちの母親と同じくらいの歳で。



親も、自分も、
死とは遠いところにいるような気がしているけれど。


何が言いたかったのか、
自分でもよく分かりません。