陣痛室実習

あんちょこ作りのため朝からセブンへ走り
教科書をひたすらコピー

なんてもったいない


これからの1週間はともちゃんとふたりで実習します。
ともちゃんは去年の秋の実習でも一緒だったので
同じグループになることはもうないと思っていたのですが、
明るく元気で優しいともちゃんと一緒に行動できて嬉しい限りです。


実習が始まると早速生まれたばかりの赤ちゃんの
計測を見せてもらいました。
立会い出産だったようで、
感動して泣いているパパに感動。
処置の終わった褥婦さんに産後のケアをして、
ついでに胎盤も見せてもらっちゃいました。
見た目とか臭いとか全然平気で、ともちゃんとふたり、
心ゆくまで堪能させていただきました。


その後カンファレンスで今日の行動計画の発表が行われたのですが、
器用なともちゃんとは正反対な自分の不甲斐なさに堪えきれずに
学校の先生、メインの指導ナース、今日の指導ナースの前で



           号泣



病院では泣かないって決めたのに、
2日目にして崩れ去った目標・・・



なんかもう誰とも接したくなくて、
「これから何をしますか?」と聞かれ、
アナムネ聴取の見学でも・・・と。
狙い通りアナムネはすでに終わっていたので、
どんな情報をとるのかを知るという名目で
カルテをパラパラと読んでいました。


そんな風に午前中を乗り切ったものの
さすがに午後もそうするわけにはいかず、
陣痛が始まったものの分娩にはまだ遠い方の
そばにつかせていただくことになりました。
ともちゃんは午前中もそれをやっていて、
痛がる産婦さんに何もできなくて・・・
と落ち込んでいました。
ともちゃんにできなかったことが私にできるとは
とても思えなくて
、せっかくのお昼も
とても楽しくなく、
あっという間に午後出動の時間に。


午前中にカルテを見ていた同い年の産婦さんに
つかせてもらいました。


私ももう、
子ども産むような年なんですね


陣痛室はベッドが4つあって、
それぞれカーテンで仕切られています。
つまり、声が筒抜けなんです。
他の産婦さんが痛がる声も全部。


同い年の産婦さんはまだそんなに陣痛が強くなく、
笑顔で話す余裕がありました。
けれどあちこちから痛いという声が聞こえるたびに
タオルで涙をぬぐっていました。
しかも他の産婦さんに夫やらお母さんやらが付き添っていて
励ましてくれているのに対し、
夫は仕事らしく、彼女はひとりきり。


私は一体何をしたらいいのでしょうか・・・


何も思いつかなくて、そうこうしているうちに
分娩室に入る産婦さんについて出産に立会わせて
いただくことになりました。
この方も夫立会い出産でそばには旦那さんが。
汗を拭いてあげたり、お茶を飲ませてあげたり、
一緒に呼吸法をやったり、必死で助産師さんの声が
届かない産婦さんに助産師さんの言葉を伝えたり、
とても献身的に付き添っている方でした。
もちろん出産後は泣きながらビデオまわしてました。


こんな人と出会いたいね♡
なんて。


ここでもまた身体動かず、自分の不甲斐なさに撃沈。
なんかもうここにいる必要性を感じなくて、
というよりもたぶんその場を離れたくて
赤ちゃんが生まれた後は一緒に計測についていこうとしたら
助産師さんにとめられ、そのまま産婦さんのそばにいることに。


たいして声かけられなかったけど、
産婦さんは疲れてて話す気力もなかったみたいだし、
赤ちゃん出産直後の子宮底とか
胎盤出た後の子宮底とか触らせてもらえたし、
なんか看護師さんとかいなくなっちゃって
傷の縫合してる先生と3人だけになっちゃって
これで私もいなかったら先生とふたりきりで
それも微妙だから、
まぁ残っててよかったかなぁ
自己満足


産後のケアを手伝わせてもらって、ママと赤ちゃんのご対面。
思わず顔がほころぶ瞬間です☺
さすがにもう泣かなかったけど、
笑顔の裏で、また悔し泣きしそうな私。


再び胎盤いじりで自分の探究心を満足させて落ち着きました。
今回は臍帯にあった血腫のようなものをクレンメでつっついて
破ってみたり、臍帯血を搾り出してみたり、かなり遊んでました。
臍帯血を搾り出しながら、
これで白血病の人が助かるんねぇ
てか、もったいないねー、
この臍帯血で誰か治せるかもしれないのに

と、最後は名残惜しそうに冷凍庫にしまいました。


なんだか実習するたびに道を過ったような気がしてきますが、
だけど僕らはくじけない〜泣いてもいいから笑っちゃおう♬
ってな感じで誰がなんと言おうと看護の道を突き進もうと
今のところそんな風に思ってます。




往生際が悪いか・・・?