人間関係論


木曜日の日記でちょっと懐かしくなったので、
あの頃を振り返ってみようという気になりました。


このタイトルから、
専門的なものを求めてる方がいらっしゃいましたら、
確実に期待を外しますので
あしからず・・・





あれが初めてみんなでお泊りした行事?でした。
通えなくもないちょっと奥地の施設で2泊3日。
どんな内容だったかはあんま憶えてないんですが(オイ^^;
私は密かに“洗脳セミナー”と名づけておりました。
だって、こんな奥地に閉じ込めて、外部との接触を断ってさ、
人はどうだこうだって演説を聴かされるんですもの。
そんなだからかなんなのか、
なんか異様な雰囲気が漂ってて、
みんなひたすら号泣してた3日間でした。
担当の講師様は、
その異様な雰囲気を傍観していた面々には冷たく、
号泣した仔ねこ達はお気に入りという、
なんだかなぁ・・・な講義だったのです。


そんな波に呑まれて、
私も不思議な気分にユラユラしてたんです。
もともと1日に幾ばくかは
ひとりになる時間を必要とする質でして、
さらにあの異常な雰囲気にさらされて、
ひとりになりたい気持ちが
いつも以上にムクムク湧き上がってきたんです。
それであの時も、ひとり廊下のつきあたりの窓から
外を眺めておりました。


外は外灯が駐車場を照らしてるだけで、その先は真っ暗。
車なんか1台も通らなくて、
カエルの鳴き声だけが聞こえていました。
しばしそうしているうちに、だんだん足が疲れてきちゃって^^;
でもイスなんかないし、壁に寄りかかると外が見えにくい。
んで、どうしたもんかとひらめきキラリ☆
窓枠に座っちゃったんですよ。
もちろん、外側を向いて。
ついでに寄りかかっちゃえば、超楽チン♪
ちょっとオシリが痛かったけど。
んで、そうやってカエルの鳴き声を聞いてたら、
いろいろ考え始めちゃったんですよね。


自分ってちっぽけな存在だな〜、に始まり、
なんで私っているんだろう
この地球で有害なのって人間だけだよなぁ
人間が1番エライとかカシコイとか思い上がっててさ
人間ってなんで生まれてきたんだろう


って、人類レベルにまで飛躍した憂いを抱いたわけです。
そんなところを加藤先生に発見され、
そのとたんボロボロ涙が流れ出し・・・



あの頃はまだ、
滅多なことじゃ人の前では泣かない子だったので
そっとしておいてほしかったんですけど、
そうはいかんざきっ!!って話ですよ。
窓に座って泣いてるなんて、その先の行動を予想したら
責任者として放っておけるはずがありませぬ。
さらに、加藤先生は精神科看護の担当でもあります故・・・


もちろん私にはそんな気はさらさらなかったし、
仮に落っこちたとしても2階だから
どうにかなりはしないだろうと高くくってたんですが。



その後は加藤先生の部屋に連行され、
なんやかやと雑談をしたんです。
このときだったんですかねぇ、
私が一般的な女の子のそれとはちょっと違った
思考回路を持ってるらしいということを知られたのは。
加藤先生にはなんか色々分かられてる感じがして、
それ故怖れも抱いていたというのは
1度語ったことがあるような・・・



ひとりになりたいと言い張る私。
部屋に戻るか、先生の部屋で寝るか、
どっちかにしなさいと言われ、それでもなおダダこね続けたら、
あやうく現在の副学校長様―当時の教務主任―
寝屋を共にしてしまうところでした。
そこでさすがにギブアップ。
そーとーキライだったんだなぁ・・・
  まだ入学して3ヶ月くらいしか経ってなかったのに。

仕方なく自分の部屋に戻ったのです。
事情は知っていて、ものすごく優しいルームメイト達。
この頃から扱いが難しい厄介な子全開だったんですね。
鏡を見たら、
涙を拭いてたティッシュで顔中白いカスだらけになってました(恥
こんな顔で先生方と喋ってたなんて(恥恥恥



思えば、このときの部屋割りが唯一
よっすぃと一緒だったグループ。
その後はどんなグループでもチームでも
一緒になることは1回もありませんでした。
あれは仕組まれてたとしか思えませんです。


結局は、みんなが寝静まった頃を見計らって
部屋から逃走、柱の陰のソファでボ〜っと。
気づいたよっすぃが探しに来てくれて、
まゆちゃんがずっと付き合ってくれて。
まぁ、隣で寝てたんですが、
なんかすごくありがたかったです。
あのときものすごい心配かけて迷惑かけて、
ずっとお世話になってきたわけです。


年が違うっていうのもあるんでしょうけど、
あんなふうに気にかけてくれる人って今までいなかったし、
このふたりも、看護学校が与えてくれた宝物ですよ。
しかも私はいつだって、
何か与えられるわけでもなく、
ふたりの愛に対して何か返すわけでもなく、
むしろぞんざいに振舞うことだってあったのに、
それでもふたりの愛はかわらず、
ホント、無償の愛ですね。
母の愛です。
いつか恩返しができたらいいですね。


   ネギの恩返し


機は織れないですが・・・
富をもたらすことだけが恩返しではないと信じてます。
それが1番ありがたいとは思いますが・・・



あの夜は眠る気になれず完徹。
先生に「昨日あの後どうだった?」って聞かれて、
「眠れなくて、
そしたら○○さん(まゆちゃん)が傍にいてくれました」
って答えたら、
「じゃあ○○さんを巻き込んだのね」と返され、
そっかぁ、そういうことなんだよね、
優しさ感じてる場合じゃないよ。
ソファでちっちゃくなって寝るよりも
布団で寝た方が熟眠できるしね。
そんなことを考えていて、また涙涙涙。
その後よっすぃに「昨日はゴメンネ」と謝って、
そしたらよっすぃが泣き出して、
はええいああ君からもらい泣き♪
ふたりして涙涙涙涙涙
ホント、よく泣きました。


ちなみに1夜目の徹夜のおかげで
2日目の夜はぐっすり眠れました。



そんな変な3日間。




でも、
今までほとんど喋ったことなかった子とも仲良くなれたし、
男のコは苦手で仕方なかった私が、
男部屋でウノに興じ、ベッドに寝っころがってくつろぎ、
ビンとふたりっきりで喋ったり、
ついた早々ベッドにチェック入れて
「角がなってないね」とか小姑してみたり、
みんなのスッピンも見れたし
講義の時間を除けばけっこう楽しかったです。


また行きたいとは思いませんが・・・