ゲク?


輸血の実習は期間が短いので
解剖見学には行かない
暗黙の了解みたいなのがあるらしいんですが
うっかりちゃっかり行ってしまった私
そんなこんなで輸血の実習が終わらなくて
明日に持ち越しになってしまって
やっぱり輸血のときは行かない方がいいみたい


でも今回はカナコと一緒だったので
カナコがいろいろ質問していろいろ聞けたので
行って良かったですけれども
解剖中はまぁちょいちょい
なんやかやと思うところもありましたが
最終的には相殺されましたかね



解剖中は写真を撮ることもあるのですが
けっこう高い位置から撮るんですね

先生は手が血まみれなので
実習生〜みたいな雰囲気になって
カナコがカメラを取ったのですが
なにせちびっ子なもんで
そっちの方がいいんでない?と言わんばかりに
先生がこっち見てる


いやだ


やだよ絶対


若干固まっていたら
いつも記録係をやってる研修医の先生が
今日は別の先生が記録をとっていたので
することがなかったのか自ら進み出てやってくれて
良かった
いつもこの先生がいてくれるから
私は記録を書くこともなく
写真を撮ることもしなくて
感謝しております
これからもいつもおそばに
解剖のときの話だけど
ちなみに苗字が一字違いなことが判明したのだ
だから何っていうと何もないんだけれども
昔(勝手に)張り合っていた研修医の先生と
おんなじ苗字だね
元気にしてるかな


さて
3回目ともなると
膜とか脂肪とかをはがすのを待たなくても
何がなんだか分かるようになってきて
回を重ねるごとに覗き見る位置も近くなっていって
おかげで説明もよく聞こえたんだわ
今回はなんとなく死因も分かったし
しかしやっぱり輸血中は遠慮しておこう
次は他のふたりが行くだろうから
しばらくないと思いますが





輸血実習の方は相も変わらず
質問には答えられずというか
完全に技師さんの誘導にひっかかっておる
でもひとつだけ
検査の原理だけは答えられたんだ
ひとつだけかいって
でも前に来たふたりはふたりとも
最後まで説明できなかったみたいで
ひとつ人よりできることがあれば
なんだかがんばれちゃう気がするわ
やっぱり相も変わらず
まとまりのない説明だったけれど
輸血も基本は抗原と抗体の反応だから
原理はそんなに難しくないと思うのですけれども
ややこしいというか
2段階3段階あったりすると
だんだん頭がこんがらがってくる


今日やっていたのは亜型の検査で
血液型は持っている抗原と抗体から判定するのですが
亜型とは抗原の検査と抗体の検査で
それぞれ違う血液型を示すもので
原因のひとつに
抗原が少ないとかないために
反応しないというのがあって
抗体があって抗原があるというよりは
抗原があって抗体がある(産生される)という方が
私的にはしっくりくるので
そんなのなんの根拠にもなりませんが
血液型のもとは抗原かなって気がして


すると
最近流行りの血液型占いみたいなのって
亜型の人はどうなるんだろうなとか
どうでもいいことを考えてみたりしました
亜型でもA型は頑固で几帳面なのかしら


血液というか免疫は不思議がいっぱい
免疫って本来は
外敵から自分を守るためにあるもんだと
思っているのですが
血液は違う型が入って来ると
凝集や溶血を起こすようになっていて
そんなことになったら体ピンチじゃん
自滅じゃん
すごい余計なお世話というか有難迷惑というか
退治してくれるわけではないんですよね
なんのためにそんなシステムにしたんでしょうね
そもそも自分のとは違う型の血液でも
ウイルスなんかみたいに悪さをするわけじゃないし
ほっといてくれればいいのにとか
こども電話相談みたいなのに聞いてみたい気分


どおして、ちがかたまるとしんじゃうのに、
ちがうけつえきがたがまざるとかたまっちゃうんですか


“体の中で”っていうのも入れた方がいいですかね
技師さんに聞いてみればいいんでしょうけどね
恐いから


なんだか今日も喋ることすべてが
お墓の穴を掘っていくみたいでね
なんとなく
すきな科目は微生物だって言ったら
微生物にまつわる問題が出てきて
すきなのとできるのはまた別なわけで
分かんないなビブリオ
実習では出てこなかったから全然勉強してないもん
解剖行く前にカナコに協力してもらって調べたけれど
披露する機会はなかったっていうオチ


なんだか面接用みたいに
解答を作っておいた方が
いいような気がしてきました
すきな科目に得意な科目
就職について場所とジャンルとか


自分のことなのに答えられないのも
いかがなものだし
かといって深く考えずに答えると
思わぬ方向に話が進んでいく
というかむしろ思ってもみない方向に進んで
思ってもいないことを
言ってしまったりするんだから恐ろしい
準備って大切



どういうところに就職したいのって聞かれて


それ生理の部屋にいたときも聞かれたなぁ
でもあのとき病院って答えて
その前に生理は患者さんと接するから
苦手だって話をしていて
それなら病院じゃ生理に配属される可能性もあるし
検査センターとかの方がいいんじゃない
って言われたからな


そんなことを一瞬のうちに考えて
今度は検査センターがいいって答えてみたら
それって生理から逃げてるってことだよねって
理由は言わなければ良かったかしら
まぁどう答えても何か言われるってことなんだろうな
前のときみたいに
今回のこともまた忘れてくれることを願おう


生理から逃げて患者さんから逃げても
同僚やその他の部署の人との関わりからは
逃げられないって
それくらい分かってるし
なんだかんだで病院目指して頑張るんだと思います





夕方にはエコーの勉強会があってバタバタしていて
技師さんに挨拶できなかったのが大変心残りでした
お茶ももらったのに
私にとってタイミングとは
逃すために存在しているのです


人間関係もいろいろで
今となっては
デッドボールを狙いに行っていると
思えたりもしていますがね
是が非でも
かわすという技を身につけていただきたいです
私は私の道をゆこう



そうそう
技師さんがいないときに電話がかかってきて
悩んだ末に出て
電話リンリンなもごもご対応をしまして
ちょうど終わったところで技師さんが戻って来て
ここの部屋では実習生は電話にでなくていいんですって
というのも
あとで一緒に病棟に血液を届けに行ったときに
分かったのですが
輸血の部屋の電話に誰も出なければ
技師さんのPHSにかかってくるようになっている
というかかけ直してくるみたいで
なるほどねー
それなら私全然出なくて良かったんじゃん
恥だけ晒して
もう二度と出ないわ





今日はがちゃがちゃはお休みです
さすがにそのためだけに行くのは若干面倒だった


向かいのホームの電車の方が
先に発車するっていうから
乗り換えようとしたら
おいていかれそうになったし
おじさんが閉まるドアに
果敢に飛び込んだおかげで
ドアが開いて乗れたけれど
たのむよー
今朝はのろのろすぎて
連絡するはずの電車においていかれてたし
みんな大変だ