言葉には気をつけて


あまりにも染色が進まないもんだから
予想通り
ミクロトームは新しく来た人が
1日中練習していて薄切もできないし


そんなわけで
来週から1週間夏休みだったんですけれども返上してね
遅れを取り戻そうと思ったんです
9月になれば学校に戻るから
正直毎日が夏休みみたいなものだし
なくても平気かなって


それで病理の技師さんに頼んでみたら
うちにはそんなに試薬がないからとか
そんなにやらなくてもいいとか
休めるときは休んだ方がいいとか
いろいろ
どうやら来てほしくないらしく
丁重にお断り頂いたので
素直に諦めたんですけれども
新しい人の面倒もみなくちゃいけなくて
ただでさえ忙しいんだから
実習生なんていない方がいいんだわよね
半分くらいは
ジャイアン先生に会えるチャンスを減らしたくない的な
そんな下心を見抜かれていたのかもしれませんねぇ


ひとつ気に入らなかったのは
成績とか気にしてるのならって
そんなんじゃないのに
極端人は中途半端がきらいだから
納得いかない形で終わるくらいなら
やらなくてもいいから
やらないのと同じだから
だからただ勝手に染色をしてスケッチをして
自分的に満足できればそれで良かったんだけれども
なかなか実習が進まないのは
私のせいだけじゃないはずだし
何か教えてもらおうなんて思ってないのに
まぁ邪魔ということならどうしようもない
向こうは仕事だから邪魔するわけにはいきませんよ
私諦めは早いんです



ところが
周りに人がいないときを狙って
お得意の小さな声で喋ったつもりだったんですけれども
なぜだか技師長さんや副技師長さんがこの話を知っていて
なんやかんやで技師長さんから言っていただいて
来週も行けることになったんですけれども
なんかそういうのがすきじゃなくてね
自分でいってダメだったからって
相手より上の人に頼んでどうにかしようなんて
まさにThe 権力みたいな感じで
私がやられたらすっごい感じ悪いと思うもの
とくに今回の場合
技師さんは私に来てほしくないと思っていると
被害妄想にとりつかれている私だから余計
印象が悪くなってしまうんじゃないかって
保身に走りたくもなり


病理の技師さんにしてみれば
面倒見なきゃいけないのは自分だから
せっかくやりたいっつってるんだからいいじゃない
みたいな技師長さんの言葉はイラッとするかもしれないし
しかも1日中薄切練習中の
使えるのか使えないのか怪しい新しい人は
技師長さんの紹介で来ているから
そういうのでも不満があるかもしれないし
誰のせいで忙しさ解消されないと思ってるんだよ
とか思っているかもしれないし
面倒を持ち込む人、みたいな
いい印象を持っていないかもしれなくて
もしかしたらきらいかもしれなくて
怒りの相乗効果みたいな
あんまりよろしくないものを感じ取っている最下層実習生


しかも本当は副技師長さんが技師長さんに
病理の技師さんを説得するように言ったのに
私が技師長さんに頼んだってことになってるし
軽い気持ちで言ってみただけなのに
まぁ私的にはけっこう悩んで決めたことなんですけれども
いろんな自己満足を得たいだけだったのに
話が大きくなってしまって
言わなきゃよかったとちょっと思ってしまった
来週からすごくやりにくくなりそうだ


なんかもうこれもただの思い過ごしなんだろうけれど
病理の技師さんの態度がよそよそしいというか
一切私に仕事を頼まなくなったわね
私がいても必ずもうひとりの子に頼んでいる
その分?副技師長さんが私に仕事をくれるし
自分の実習ばっかりやっていられるからいいんだもん
前向き万歳
でないと潰れてしまう大人の世界
これが私の学んだこと
いやだいやだと思っていて
いいことなんて訪れるはずがないのですたぶん



またひとつ気になったのは
最初に技師長さんとその話をしたとき
そのやる気は成績に反映されるって
また成績の話
そういうことじゃないのに


簡単にまとめると
私が夏休みをなくしてでも病院に来たい理由
1.I♡ジャイアン
2.みんなやっているのに私だけやっていないことがあるのがいや
3.生活リズムを崩したくない


この程度です
私利私欲まみれ
ちなみに順不同じゃないです
この順番です
比率は7:2:1くらいでしょうか





帰りはラーメンを食べて帰りました
そしてこんなやる気を全否定するような
ぶっちゃけ話をしてしまいました
今回のこの病院の実習生4人にはある共通点があり
その共通点がまたなかなかなんだわ
誰にも言えない秘密の話
誰にも言わずに胸にしまっておくつもりだったのだけれども
思わず喋ってしまった
お互い様とはいえ
弱みを握らせてしまったようで若干後悔役に立たず
夏休みなくしたっていうのもずっと言うのを忘れていて
ちょっと微妙な空気が流れたりなんかもして