さよならまで、あと4日


ハッピーブースデイみおちゃん
いよいよがっつりふたまわり
トゥウェンティーフォー
今年はテストを翌日に控え
レポート提出も明後日までというハードな日和


思えば20歳を過ぎてから
誕生日ってなかなかシュールな気がします
20歳を迎えて最初の食事は
空腹に耐え兼ねてのポテトチップスだった
21歳の誕生日はどうやって死ぬか考えていた
22歳と23歳は覚えていないから
まぁ何事もなかったのでしょう
そして今年
体からは女の子のプレゼント
すっごい急いでいるなっていうのは
周期で分かっていて
打ち上げの飲み会にぶつけたいんだと思っていたのですが
こっちだったんですねそして





今日はMRI見学の日
ほとんど立ちっぱなし
トゥーハードバースデー
午前中はMRIの見学で
ドライバーを持って入って磁力を感じてきました
ヘアピンも引っ張られて
ちょっとおっ♡と思いました


MRIは機械に近づくと
磁石にくっつくものはたいてい飛んでいくそうな
技師さんがボールペンを飛ばして見せてくれました
アメリカでは酸素ボンベが飛ばされて
患者の頭を直撃して死亡する事故も起こっているそうな
恐ろしい
故にMRI装置のある部屋にあるものは
車椅子も点滴スタンドもその他もろもろも
全部磁石にくっつかない特別な品だそうです
車椅子もストレッチャーも
部屋の外で乗り換えです




そしてなんだか
技師さん同士カテがどうとかいう話を始めて


行くのか


行けるのか


とどきどきわくわくやきもきしていた私
んでついに心カテの見学に行けるとな


ジャイアン先生に逢える!!


大興奮で向かったのは
生理検査のときに行った部屋とは違う部屋
もうひとつの心カテ部屋
超広かった


そして振り返ったジャイアン先生
またこうやって会えるなんて


うれしい



うれしすぎる



アイラブジャイアン



ジャイアン



ん?





なんだかとってもにこやかなジャイアン
ようこそ的な雰囲気を醸し出すジャイアン


おかしい


こんなのジャイアンじゃないっ





そう
ジャイアンじゃなかった


よく見たら
格好が全然違う


ジャイアン先生は
廊下で会うときはワイシャツの上に白衣
カテ室ではオペ着の上に白衣


この人はKCの上に白衣
全身真っ白だ
しかも医療用携帯かピッチのストラップがかわいい
おまけにボールペンの飾りか
胸ポケットからスティッチがのぞいている



彼の正体は臨床工学士さんで
検査技師と同じように
心電図の管理を担っているそうです




しっかしそっくりだなぁ


帽子とマスクをしているから
全体像は見えないけれど
体型までそっくり
背が高くてひょろりと細身で
顔が小さくてメガネをかけていて


そして指も細長かった
爪もそんなに大きくはないけれど
綺麗な形をしていた



最高じゃないか



しかし食堂の話とか学生時代の話とかいろいろ
これだけフレンドリーでほのぼのしていると
全然ジャイアン関係ない
のび太顔ののび太くんだ
なんの変哲もない
性格はのび太くんよりずっと頼りになる感じだった




名言も飛び出した



家は寝るとこ遊ぶとこ


その通りだ




素敵すぎる
こんな素敵な人に出会えたのに
きっと最初で最後だ
せつないじょ


いいえ
わたくしはジャイアニズム一筋に生きるでありますよ



しかし神様素敵な誕生日プレゼントをどうもありがとう





そういえば相方が心電図を見て
aVRってこれでいいんだっけ?とか
脈圧なくなってるけどいいの?とか
知ったかぶりな感じがなんだか懐かしかった
いつかの自分を見ているようでねぇ
私も今でもたまにやってしまうけれど
自分より下だと思った人に対してだけ
いやな子



あと研修医の先生もいたのですが
自信なさ気でものすごく慎重に
若干恐る恐るな感じが
少しほほえましい気持ちになりました
先生でも私でも
最初は分からないことだらけで
みんなおんなじだと思うと
自分もこれでいいんだって
そんな気がしてきます
慌てていたのか
ガウンの合わせがぐちゃぐちゃになっているのも
ほほえましくてよかった
いつも廊下ですれ違うとき
ふたりいれば2回挨拶を返してくれる律義な先生だし
一生懸命な姿はとても素敵に見えました





午後はCTを見学して
おもしろい先生を見つけました
インテリ以外の何ものでもないくらいのインテリらしさをもち
ベクトルがどうしたとか
小難しそうな仕事とは関係ない本を空いた時間に読み
ちょっと高校生のときの同級生に外見が似ていて
笑い方もちょっと奇抜で
人を見るときの目がものすごく冷たくて
そして真面目そうな人によく見かける気がするのだけれど
座るときとかしゃがむときに膝を閉じる
病理医の先生もそうなのですが
男の人がやるとどうも違和感を覚えるのです


技師さんの働きを見ていて
MRIを見学したときも思ったのですが
技師さん自ら患者さんの移動介助をしていて
ちょっとうらやましかった
学校で習うのか
働いてから経験で覚えていくのか
もしかしたら
検査よりも自分のやりたいことに近いことが
多少できたかもしれないと思った放射線
物理は化学よりさらにできないから
学業は相当苦労すると思うけれど





CTの見学が終わったあとは
またMRIに戻って立ち見
正直そんなに目まぐるしく動いているわけじゃなくて
患者さんは一度機械の中に入ったら
しばらくそのままだし
画像の方も技師さんがひたすら
カチカチカチカチマウスを連打しているけれど
そんなに代わり映えせず
つらい
カテ室行きたい
最後にジャイアン先生に会いたい





やっと終わりがきて
検査科の技師長さんと一緒に
放射線科の技師長さんに挨拶に行ったのですが
その道すがら前方に見覚えのあるのび太フェイスを発見
がんばれあたしの視力
やっぱりジャイアン先生
今度は本物
途中で曲がってしまったからすれ違えなかったけれど
やっぱりカテ室とか循環器科のそばは遭遇率高めですね
そんなの当たり前だし
分かっていても徘徊するわけにいかないからなぁ
残念


しかし神様素敵な誕生日プレゼントを本当にどうもありがとう


今度こそラストジャイアンかもしれない




それから技師長さんと話して
テストが終わったら各部屋をまわって
記念写真を撮っておけとな
写真大きらい
撮るならジャイアン先生とがいい
それ以外はいらないし
残したくもないわさ


しかもテストが終わったら
どこの部屋にいてもいいって
あの子がこっちに来ようとしている
やだな


今日もまた一緒にいていやになってしまったというか
もし自分が男だったら絶対つきあいたくないタイプだなというか
そんなのお互い様だと思いますが
一部でぶりっ子と言われているのが
本人は納得いかないようですが
すごく分かった気がした
本人はそんなつもりなくて
普通にしているだけなんだろうけれど
こっち側からみると
そうみえるんだ
なんて
暇なときはそんなことを考えていました
とにかく眠くて眠くてつらかった
こんなぼーっとしている時間があったら勉強したい
明日はテストじゃ



今日の分の日誌は
興奮覚めやらぬ今日のうちに書いてしまおうと思って
ボールペンと修正テープを持って帰ってきたのに
日誌を持って帰ってくるのを忘れました
超無駄
明日テストが終わったら書けるといいな