決定


運命の配属が決まりました


THE 生理検査





あれだけ検体検査をやりたいって
ほのめかしておいたのに


検体検査をやりたくて
検査技師になったようなものなのに


しかも生理じゃ夜勤ができない
まぁそれはどこに配属になっても
だいぶ先の話とはいえ
検体検査を覚えなきゃ始まらない


夜勤ももりもり頑張って
小金を稼ぎたかったんですけれども


なんだかいろいろ狂い始めた私の未来予想図


なかなか思うようにはいかないのが人生ってなもんで
早速転職したいような気分になったわよ


しないけど


検査センターとかに入った方が良かったのかなとか



先輩技師さんから
生理検査も楽しいよ、患者さんと喋ったりできるし


ってそれができないから飛び込んだ世界
でも患者さんと接するということは
看護と共通する部分も多くあるわけで
移動の介助とかコミュニケーションとか
安全安楽ってね
いっそ
それで力つけて看護学校に戻ってやるとか思っていたら
頑張れるかしらこんちきしょー
って


なんなんだろうな
そういう看護の心得を一応持っているからだったのか
面接ではコミュニケーション云々言わなかったし


それか
もうひとりの生理検査配属になった子との
共通点から考えてみると
雰囲気かなぁとも思うんですけれども
おっと〜りした感じ
見た目だけは優しそうというかおとなしそうだものね
私の場合は



ここまでは前向きな推測


もしかしたら単にどこからも欲しがられずに
とりあえず生理検査室で預かって
みたいな
他の検査室と比べると
ここはベテランと呼ばれる部類の人がいなくて
多分発言権とかないと思うのです
要らないとか言えないと思うのです


ここの検査室はあんまり患者さんが多くなくて
比較的ゆったり時間が流れているような気がするので
使えない新人でもここならなんとかそれなりになるだろう
みたいな


それでも
車椅子の患者さんとか
意識がクリアでない患者さんが多いから
安全にはすごく気をつけなきゃいけないし
そういう面ですごく技術がいるわけですが


なんの話をしていたんだりか


そう
宿題が出ました
学生のときのような勉強じゃだめとか言いつつ
やることは思いっきり学生方式というか
とりあえず明日までに
心臓の解剖と心電図の基礎を書いてこいとな


たしかに学生の頃よりもハードですね
学生のときは明日までに提出なんてなかったもの
最低でも1週間は猶予があった


できるかな
超絶眠いんですけど


でもやっていかないと
これから先居心地悪くなっちゃうもん
やるしかないわよ


一応生理検査は前よりだいぶマシになったらしいです
雰囲気が
前はかなり面倒臭い感じだったらしいです
私は幸運らしいです


でもやっぱりやるなら生化学の勉強がしたかったな


文句ばっかり言っていても気持ちは晴れないし
とりあえず宿題がんばれあたし





いろいろ教えてもらっているひとつ上の先輩技師さんと
実習病院が同じでした
ということは
一緒に実習していたあの子達の先輩か
しかもあっちの学校は
先輩の実習ノートを譲り受けているから
その技師さんのノートがあったんだな
私も何度か見せてもらったから
見ているかもしれない
そういわれると名前に見覚えがあるような気がしてくる
記憶なんて適当なもんです


さらに去年の人達の記念写真を見つけて見せてもらったから
その技師さんの顔も見ているはずなんだな
そういえばどこかで見たことあるような気はしてきませんが
ただ写真を見ていて
とても背の高い人がいたんだなと思ったのは覚えているので
その技師さんは長身なので
たぶんそうなんだろうと


THE 思い出話



今夜は寝られないぜ