波乱


ホルター心電図という
1日中心電図の記録をとり続ける検査がありまして
お金はつけた日に払ってもらうので
翌日外しに来てもらったときには
それだけで帰っていただくのです



今日外しに来た患者さんがいて
外して帰ったんですね
ところがその患者さんは
ホルターを外したあとにCTがあったみたいで
でも外すときは外すだけだから
こっちもカルテを見ることもなくて
それでその対策について話し合ったというか
こうすれば検査漏れを防げるという方法を教えてもらったていうか
普通そうやるんじゃないの
みたいな感じになり
さらには
ホルターを外したあと
解析はあとまわしになっても
とりあえずは患者さんを廊下で待たせて
命に関わるような変化が起こっていないかとか
確認する必要があるらしく
それはちゃんとやっているのかとかいないのかとか
いろいろ話が広がっていって


たしかに
理不尽な気がしないでもないのです
私は教えられていない、で済まされて
次からそうしてね、だけで済まされて
でも先輩は
そこまでやらせろとは言われてないとか
自分が新人の頃にも言われたことはないとか
それじゃ済まなくて
言われなくても経験的に知っていて
気をつけなきゃいけないことは教えなきゃいけないでしょう
みたいな感じになって
それを言われている先輩が
あからさまに納得がいかないというか
不満そうな雰囲気全開にて
なんとなぁく険悪なムードが漂ったりなんかして
最下っ端ながら
技師さんの言っていることは正しいし
次から気をつけますって
素直に聞いていればいいのに
とか思ってしまったりね
私は全然責められた感じがなかったからそう思うのかしら


2年目って大変だな
自分だってまだそんなに経験を積んでいるわけではないし
分からないことだってあるだろうに
新人の面倒までみなきゃいけなくて
自分は悪くないと思うことで怒られることもあって


でもある技師さんが言ったんだ
何か起こったとき
自分は関係ないとか関わっていないから知らない、で
終わりにしてしまうのではなく
協力して解決しようとする姿勢が大切、と
ひとつの失敗が検査室や病院全体への不信につながる、と
その通りだと思うわけで
関わっていないんだから
どうにもできなかったんだから
関係ない
もとい
悪くない
としたい気持ちもどこかにはあるけれど


働くって難しい